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そうだったのね、慰安婦問題!

いろんな風説入り乱れ、何がなにやらわからん感じの慰安婦問題。天才鳥類フォーゲル教授がこの問題の勘所を、人間の頭でもわかるよう解説したまとめです。

更新日: 2020年05月23日

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産経は、どうやって手に入れたんだ?

この資料を。

議員さえ見る事が出来なかったのに、おかしいだろ!

そういう文書の内容を自分の主張を通すのに都合のいいかたちで「スクープ」できたとは、これいかに?

産経新聞社が雑誌に掲載した「河野談話のずさんな調査報告」。その元資料自体が閲覧できないなんて、記事の信憑性はどこまで?って話になっちゃいますよね。

しかしサンケイらしい。日本軍によって設置・運営された従軍慰安婦制度という世界史の上でも特異な戦時制度そのものが巨悪として断罪されとる状況なのに、「河野談話を撤回させ、汚名をそそぐ」などとまるで頓珍漢なやり方で罪の帳消しを図れとはな。

コロンブスが大西洋を渡ってたどり着いた先はアメリカ大陸ではなかったし、本来めざしたインドでもない。だからといって、彼の功績を蔑ろにする者がいるだろうか。河野談話も同じである。仮に慰安婦への聞き取りが本当にずさんだったにせよ、談話の発表は新たな事実が続々と判明する契機となったのだ。

たとえば、こんな具合に続々と。
  ↓  ↓  ↓

河野談話発表までに日本政府が集めていた資料の詳細は今月ようやく開示され、やはりスマラン事件の資料もふくまれていることが改めて明らかになった。さすがに日本政府も発見していたのだ。

「軍強制」詳細開示 / 慰安婦記録で公文書館 /河野談話から20年
http://www.47news.jp/47topics/e/246352.php

インドネシアのスマラン事件で、日本軍に慰安婦の仕事を強制されたオランダ女性。

「私たちは整列させられ、そこで軍人は私たちの選別作業を行ったのです。
彼らは明らかに、かわいい女性を選ぼうとしていました。彼らはいやらしい目で私たちを見つめ、私たちの脚を眺めました。私たちの顔を見るために、棒で私たちの顎を突き上げました。彼らは互いにくすくす笑ったり、あざ笑ったりしていました。」
http://fightforjustice.info/?page_id=975

証言はどんな事実があったかを証明していく上で、もっとも重要な「証拠」です。「証言」だから「証拠にならない」という議論は、世界各国どこをみても聞いたことがありません。

現在の研究では元慰安婦の体験を聞くには大変な手間をかけ、その信頼性を確認しながら行われており、少なくとも研究者が慰安婦の実態として参考にしている証言は信用できます。

たとえば、中国山西省での現地調査で元慰安婦らの証言をまとめた石田米子の場合、1日かけた面接を7回以上行い、周辺資料と突き合わせ年月などを確認している。

1991年から2001年まで日本の裁判所に10件の慰安婦裁判が提訴がされましたが、そのうち8件の裁判で元慰安婦の証言を含む被害事実が「事実認定」されています。

他の2件は被害を否定したのではなく、単に事実認定を行わず結論を導いたもの。

【慰安婦】金ほしさにやっているという嘘。 金ほしさでもいいと思うが、本丸は金ではなく名誉回復。お金を要求する理由は、民事訴訟は失われた名誉がいくらにつくのか「訴訟物の価格」を訴状に書かないと裁判所が受け付けてくれないからだ。 (あつし@草莽 日記)

強制「連行」でなければ具合が悪いのだろうか?

誘拐事件がおきたとき、暴力的に連れ去ったか、騙して連れ去ったか、そんなことは問題になりません。連れ去った先で監禁拘束すれば、最初の連れ去り方は誰も問題にしません。

どちらの連れ去り方でも刑法上の犯罪としての重さは同じです。騙して連れて行っただけだから、悪くないのだ、などと言う者がいれば、みんなから何をバカなことを言うのだとブーイングを浴びるだけでしょう。

こういう仕事だとなかなか人は集まらない。それで、騙してくる場合も多かったらしいの。「看護婦にする」「工場で働かす」とかで連れだし、現地で売春を強制するというやり方。
「無理矢理じゃないから強制連行じゃない」は屁理屈だわ。

本来ならば、慰安所に着いた時に自由意思なのか念を押し、騙されてきた人は帰すべきでしょう。 でも、そうはならなかった。 韓国や中国で集められたのは素人女性が多く、未成年者までいたけど、国際条約では、本人が同意しても少女を慰安婦にしたら処罰の対象だったはずなのに。

今だって「仙台の現場」などと偽って福島第一に連れてかれてそのまま働かされるなんてことが横行しているのに、植民地支配下の朝鮮で行く先偽って騙して強制的に性奴隷にするなんて不思議でもなんでもないわけだが。

軍が「関与」したのは当たり前。争点は「強制連行」。そんなことも知らないの? RT @hirokotabuchi: 慰安所は、当時の軍当局の要請により設営されたものであり、慰安所の設置、管理及び慰安婦の移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した.. (河野談話)

@ikedanob それは日本のロジックであって、国外では全く通用しません。

歴史学者・研究者はそもそも「強制があった」ということを主張しており、強制とは強制連行と強制使役(性行為の強制)のことであった。そのうち強制連行ということだけを取り出して問題にしたのは右翼・歴史修正主義者の側であった。

「強制されたかどうかは関係ない。日本以外では誰もその点に関心はない。 問題は慰安婦たちが悲惨な目に遭ったということであり、 永田町の政治家たちは、この基本的な事実を忘れている」

マイケル・グリーン
(元大統領補佐官、前国家安全保障会議上級アジア部長)

いずれにせよ海外の人たちの関心は被害女性に向けられている。日本に対してではない。このあたり、慰安婦問題での被害者は名誉を汚された日本の国だと本気で思っている人々との大きな落差だ。

しかし慰安婦問題での被害者が日本だと世界に対して思わせるのは、日本の侵略での被害者が日本だったと認めさせるのとおなじほど難しい。道義的に成立しないロジックなのである。

いったい日本政府が「軍による強制連行はなかった」といくら言い張ってもまったく通用しないのは、強制の有無に関わらず(しかし強制でない連行があるだろうか)送り込まれた女性たちが軍の管轄下で隷属的な状態におかれたからにほかならない。
(「金を稼げた」「娯楽があった」「借金を返せば帰国できた」といった言い訳は無意味である。ローマ時代の奴隷ですら条件を満たせば自由の身になれた)
だからこそ「性奴隷」と定義されるのであり、世界はこの一点に関心を注ぎ、資料や証言で明かされた数多の女性たちの悲運に同情を寄せている。

そして、この壮大な女性たちの悲劇において名誉ある日本軍には、ヒロインらを「集団で強姦」したという卑劣にして憎むべき悪党の役割しか与えられていない。日本の極右勢力にとってはまったく有り難くないことだ。そうやって皇軍の威厳を貶めるとは、彼らが心に思い描く「美しい日本霊園」にずかずか踏み込んでこられるに等しい。
「性奴隷問題」はそうした特定的な支持層をもつ現政権にとって、一歩も引けない生命線なのだ。
だから睨みのきく範囲では、「性奴隷」は「いわゆる慰安婦」と言い換えることが求められる。

今どき、吉田清治の著作に強制連行の裏付けを依拠する研究者はおらん。 強制連行の定義そのものがすでに変わっておるのだ。 残念だったな。

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