1. まとめトップ

やっちゃったのね、第二次大戦!

天才鳥類フォーゲル教授が解説するあの戦争の全貌。

更新日: 2020年05月04日

94 お気に入り 111186 view
お気に入り追加

アイテムを追加

この裁判の意義は、侵略戦争に対する反対派、特に戦争を開始した国家の国内における反対派に、大きな政治的・思想的・道徳的正統性を与えたことにもある。極東国際軍事裁判所条例第六条は、国家に対する個人の優位を主張し、「違法な国家命令への個人の不服従」を義務づけた。これにより侵略戦争への国内反対派は大きな正統性を獲得したのである。

(『極東国際軍事裁判と日本人の戦争観』 廣田真智子著)

ネット右翼って、こういう巨視的な流れが読めずに日本無罪を言い張るばかり、なんだかエゴ丸出しですよね。

エゴなもんか、みんながおなじに言っている(きっぱり

日本はどこまでも潔白。これ常識。

東京裁判では、南京大虐殺、英米軍捕虜への虐待をあげつらいながら、日本兵への残虐行為や東京大空襲、原爆投下など連合軍側の非道は裁かれてない。

不可侵条約を破って満州になだれ込み、大勢の捕虜をシベリアで酷使したソ連の罪も。

こんなインチキ裁判、ぜったい無効だろ。インドのパル判事も、戦勝国が敗戦国を裁く東京裁判の違法性を訴え、日本の無罪を主張した。

おい、おい。東京裁判で日本が有罪になったわけじゃないぞ。ドイツ、イタリア、日本の三国が非道いことしてるのは開戦前から世界の目にあきらかすぎて、わざわざ法による判定を待つまでもない。ニュールンベルグや東京の法廷で審議されたのは、その責任を誰が負うかってことだから。間違えるな。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そもそも日米開戦の原因が、合衆国政府による「すべての侵略国」への石油禁輸措置にあったのを忘れているのではないか? なぜアメリカがそうした対応をしたかといえば無論、日本が中国大陸で暴れまくっていたことに原因がある。あの時点で日本が兵を引けば起こらずに済んだはずの戦争だ。
さらに。
1937年11月の時点で九カ国条約会議はすでに、南京に軍を進める日本に対し「国際法に反する侵略行為」をやめるよう非難する声明を発していた。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

さよう。あまりにも誤認が多い。戦時下での集団的な責任の所在を個の立場に特定するための裁判であり、日本が正しいか正しくないかの結論はとうに出ておった。

パルはただ、被告らを「事後法では裁けない」と主張したにすぎん。

もし仮にじゃ、極東国際軍事裁判でのすべての判決が過ちとわかり再審の必要が生じたとしても、それで大日本帝国が侵略をはたらいた事実を覆せるわけではない。肝に銘じよ。

だから、侵略なんかじゃないったら。あのパル判事も「モナコやルクセンブルグのような小国でさえ、ハルノートのようなものを突き付けられたら戦っただろう」って、日本の対米開戦を弁護してくれてる。

パルではない、A級戦犯らの弁護を受け持った米国人ブレークニーの言葉じゃ。

「今度の戦争について言えば、真珠湾の前夜に国務省が日本政府に宛てたような覚え書きを受け取れば、モナコやルクセンブルグでも、米国に対して武器を取り立ち上がっただろう」と言ったらしいが。パルに引用されたことで、パルの発言としてまかり通っておる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
しかし、この言葉が実際の状況に当てはまるかとなると、首をかしげざるを得ない。
まったく説得性がないからだ。
なにしろモナコもルクセンブルグも、日本と異なり、中国や太平洋水域への武力進出などしなかった。「ハルノートのようなものを突き付けられる」動機となることは何もしていないのだ。

それを国際社会の脅威だった大日本帝国と同列におかれるとは、モナコやルクセンブルグのような小国にとって不本意のきわみに違いない。
(むしろ、モナコやルクセンブルグが本物の小国ゆえ文句も出ないと思い、日本に同情をさそわせるダシに使ったのかも)

もともと弁護士の役目は被告の刑を酌量させるため思いつくかぎりの事情を述べ立てることにあるわけで、ブレークニーの発言もそうした意図からと受け取るべきだろう。
ブチ切れて、近隣の家屋に片っ端から押し入り狼藉のかぎりを尽くした乱暴者を、「本人が悪いんじゃない、周囲が苛めたからだ」と庇うようなものである。
そんな言い分で通るかどうかは問題外なのだ。
(実際、通らなかった)

東京裁判を批判する者がアメリカ人弁護士のこうした言葉を引用する行為は、東京裁判にも最低限度の正当性があったことを逆に証明している。
なんにせよ、「モナコやルクセンブルグのような日本」が1915年に中国に突き付けた「対華21ヶ条の要求」の過酷さと比べてみれば、ハルノートなど顔色無しだが。
http://www.geocities.jp/ondorion/now/mougen.html#24
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

先生。ハルノートのようなものを突きつけられれば、日本のようにすでにアメリカと戦う気でいた国ならこれ幸いと開戦の口実につかうかもしれませんが、なぜ関係ないイギリスやオランダの領土にまで攻め込んだのでしょう?

美和、どうしてもわかんない。

わしもわからんわい。東亜を解放するなどと言っとったから、西洋人がみな敵に見えたのかもしれん。ナチやファシストだけは仲間に見えたようじゃがの。

すべてわかってんのに、わざと知らぬふりするフォーゲル親父。しかも、すげー皮肉きかせてる。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
先にも語ったとおり。
日本の対米開戦はすでに11月の閣議で規定となっており、ハルノート到着時には空母機動部隊がハワイに向け出撃済みだった。ハルノートがなくても日本は開戦していたと推断するのは正しい。
そもそもが。アメリカから提示されたハルノートの内容がどれほど酷かったにせよ(実際はそこまでではなかった)、イギリスやオランダまで攻撃したのを正当化できるものではまったくない。

ましてその行為を短絡にもアジア解放に結び付けるなどと、当時の日本政府が政治宣伝に使うならいざ知らず、今の日本人でそんなものを真に受け「日本はアジアを解放するため戦った」と本気で信じ込む者がいるとすれば神経を疑われてしかるべきだろう。

これもすでに語ったとおり、時の政府がアジアから略奪することしか考えなかったのはあきらかで、たしかに日本の開戦に対してはブレークニーが述べたような、明白な狼藉行為を米国の圧力が招いたとこじつける式の、通り一遍の弁護以外なしえるものではあるまい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

とりあえず状況要因を述べ立てて被告を弁護する役目を果たしただけのブレークニーの言葉を神の声のように拝聴するネトウヨどもは、悶死するといい。

侵略、侵略って、責める資格なんかあると思ってる? 欧米の国がアジアでやってたのをそっくり日本にやられただけじゃない。なんで僕たちだけ裁かれるの?

結局、アジア独立に役立ったし。アジアの国は今でも日本に感謝してる。絶対そうだから。

これって戦争責任の件で、ネトウヨが最後に吐き捨てる泣き言だからね。

でも全然、侵略された側への思いこもってない。謝りたくないから駄々こねてるだけ。

東京裁判が勝者の裁きであったことは事実です。戦勝国が犯罪を定義し、戦勝国だけが裁判官を出して判決をくだすということは、裁判というものの常識から外れていることであり、重大な問題でした。

(中略)

 しかし、日本がそれを批判できるかというと、歴史的経緯から難しい面もあります。なぜかといえば、第一次大戦で、日本は敗戦国を裁く側に立ったからです。ベルサイユ条約は、ドイツ皇帝ヴィルヘルム二世を裁判にかけることを決めたのですが(実際にはオランダに亡命して裁判はされず)、この法廷は、戦勝五ヵ国が指名する裁判官によって構成されることになっており、日本もその五ヵ国のひとつでした。そのときは裁く側に身を置いていながら、自分が裁かれる場合は不公正だというのでは、筋が通りません。

(『歴史認識をめぐる40章 「安倍談話」の裏側』 松竹伸幸/かもがわ出版)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 ドイツと日本の失敗は、戦略以前の次元にあり、弱肉強食式の植民地主義が廃れようとする頃、まさにそれが自国を繁栄させる未来の潮流だと思い込んだところにある。

 時代に逆行する存在は淘汰されねばならず、ドイツと日本の運命は軍国的な拡張主義を選択した時から定まったと言っていい。
 一方、老舗の帝国主義陣営では、フランスやイギリスはともかく、アメリカは将来への移行を着々と遂げつつあったことを見落としてはならないだろう(あまりにも見落とす人が多い)。

 連合国側が絶対的に正しかったとは言えない。
 現に、勝者の側にはスターリンのような男さえいる。イギリスやアメリカもまた、第二次大戦へと至る前には各地でさまざまな暴虐を働いてきたのである。
 極言すれば、米英ソの功績は、ドイツと日本に未来を渡さなかったことだけと言っていい。

 だが、彼らのほうがドイツや日本よりも現実に沿った戦略を打ち出すことができた分、集団エゴで世界を圧倒しようとするだけの枢軸側よりも軍神の寵に恵まれ、士気だけは旺盛だった敵側を打倒する結果をもたらした。
 したがって、世界を救った者として歴史をしるす立場があたえられた。

 今日、そうした史観に異議を唱えることはできるにせよ、敗戦国の者が自国の過去を極端な美飾によって正当化するのはむずかしい。
 スターリンがあまりにも悪すぎる男だからといって、彼と戦ったヒトラーこそ正義の戦士だと言い張る者はいない。
 同様に、東の泥棒が西の泥棒から領土を掠めようとしただけの大東亜戦争が聖戦だとこじつけるのは、当時の情勢をまともに眺められる者の中にはおらず、せいぜい、くだらない漫画を読みすぎて妄想にふける者だけであろう。
http://www.geocities.jp/ondorion/war/world-war.html#court
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【靖国問題について】

シンボルじゃな。

あんな場所に、それ以上の意味などあろうはずがない。

総理の靖国神社参詣については、どこに正当性があるのでしょう?

大日本帝国は、当時の人々を「国のため死ねば英霊となり靖国神社で祀られる」と騙し何百万も死なせた。だからといって、今の政権が靖国に鎮魂に出向く必要はないし、参拝を正当化する理由になるはずもない。

1 ... 11 12 13 14 15 16 17