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やっちゃったのね、第二次大戦!

天才鳥類フォーゲル教授が解説するあの戦争の全貌。

更新日: 2020年05月04日

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あ、まとめ主です。
以下は、ほとんどが自分の個人的な考えの羅列となりますので、
よほど暇だという人だけ読んでください。

特攻隊員は本物の愛国者か?

特攻隊員を純粋に「戦争犠牲者」としてのみ見るわけにいかない。結局のところ、志願した自爆戦士なのである。つまり自己を殺すと同時に他者をも殺す。死を決意する敵が自分めがけて突っ込んでくるという究極の恐怖とともに生を断ち切られた敵の若者達。彼らのためにも泣けなければ戦後の人間ではない。

① ほんとうに特攻隊員が「純粋に国を家族を未来を思った」のならば、連合軍に対してではなく、時の祖国を乗っ取り、国民を奴隷のように死なせていた軍国主義政権との戦いに命を懸けたはずである。 RT @yumejitugen……(特攻隊員らは)純粋に国を家族を未来を思って命を懸けた。……

② 実際、大戦中のイタリアでは、連合軍と呼応した反ファシズムの闘士らが独裁政権の支持者を相手に、同じ国民同士なのを憂慮せずに戦っている。反ファシストのイタリア人はその働きによって祖国を、戦犯国家ではない、自由主義陣営の戦勝国に位置付けさせた。彼らこそ、純粋な意味での愛国者なのだ。

③ 国が民に死を命じた当時の恐るべき状況に目を瞑り、自殺攻撃を強いられた年少の犠牲者を「純粋だ」と称えるとは「甘ったれるのもいい加減にしろ」と言いたい。自分は、神風攻撃の無茶苦茶ぶりが原爆投下を決定させた一因と思っているので、特攻隊を賛美する者に賛同する気には微塵もなれない。

「大東亜戦争」は人種戦争か?

① 日本は、同じアジアの中国で暴虐を尽くし、欧州の独伊と手を組んだ。終戦間際まではソ連とも中立を保った。そして、東南アジアを支配しようとした。つまり太平洋戦争は俗説と異なり、白人対アジア人の人種戦争ではなかったわけで、人種差別こそ原爆投下の動機と言い立てるのは説得力をもたない。

② ぼくはやはり、当時の日本と日本人がいかに普通の国民とは異なった状態に陥り、世界の目にその通りに映っていたかを抜きにして、原爆投下の問題は語れないと思う。原子爆弾を投下されたのが日本だけだったという事実は、逆説的だが重要な真実を含んでいる。

③ よく誤解されるのだが。ぼくは原爆投下を正当化した主張に全面的に同意するつもりはない。ただ、それ以上に、原爆投下を一方的に非難することで当時の日本の立場を正当化したがる人の主張に同意したくないんだ。

ネトウヨの珍論「日韓は枢軸同士として連帯責任がある」

② 日本と韓国はともに大日本帝国を形成していた。日本が加害国、朝鮮が被害国ではなく、かつての「戦友」同士。日韓併合は、ナチスのオーストリア併合に似ている。韓国は旧枢軸側であり、むしろ日本と共に謝罪するべき。http://bit.ly/bu8PtO (問題の発言者のブログより要約)

問題の発言者のブログ記事
http://d.hatena.ne.jp/aniotahosyu/20100814/1281792754

②への反論――日本の韓国併合を、第三帝国によるオーストリア併合に当てはめるとはナンセンスだ。ドイツとオーストリアは第一次大戦時にすでに同盟者だった経緯があるし、ナチの総統自身がオーストリア出身だった。日本帝国による韓国統治は、むしろ第三帝国のチェコスロバキア支配にたとえるべき。

『ドイツとオーストリアは第一次大戦時にすでに同盟者だった』
――これは無論、ドイツとオーストリアとが第一次大戦を、「別々の主権を持った国同士として同盟して戦った」ということですが。
すでに1910年には韓国が日本の支配を受けていた、というのとは意味合いがぜんぜん異なる状況です。

まとめ主による関連記事

産経のネット記事だけど。なんだろう、このネトウヨみたいにとち狂った屁理屈は?



韓国がおびえるオーストリア正史 戦争責任すり抜けられた理由
(Sankei Biz)
http://www.sankeibiz.jp/express/news/140518/exd1405180045001-n1.htm



あの戦争での日本と韓国の関係をドイツとオーストリアにたとえれば、
韓国が言い張ってきた「自分は被害者」の嘘があらわとなり韓国がおびえる……。
記事を書いた人の脳内ではそういうことらしいが、韓国にはぜんぜん脅える理由がない。
(どこかの国に脅されて 政府幕僚が「日韓協約」に調印させられた事実ならあったようだが)

記事中では、「伊藤博文が韓国併合に反対だった」というあの使い古されたトリックまで持ち出しており、およそ噴飯するしかない水準だ。
伊藤は、「併合」という露骨なかたちで領土欲を示せば、反発した欧米列強が三国干渉時のように介入してくるのではと恐れ、「保護国化」という見せかけのもとで日本の韓国への実質的な支配権を強めていっただけなのに。

ちなみに。
伊藤の意を継いだ明治政府は朝鮮を植民地とするために、欧米列強と取り引きした。 米国にフィリピン、フランスにインドシナ、大英帝国にインド、それぞれの植民地権益を認めるのと引き替えで摩擦を起こさずに韓国併合を了承してもらったのである。
これが、「白人からアジアを解放した」国が実際にしたことだ。
サンケイの記事ではネット右翼流の願望が全開するばかりで、そういう事実にはまるで触れられていないようだが。

だいたい、どう考えても日本帝国支配下の韓国の立場はチェコにずっと近い。
そう。ミュンヘン協定での列強の承認のもと、ナチドイツに併合されたチェコスロバキア。

しかし、いくらミュンヘン会談でヒトラーがチェコを併呑するのを列強が認めたからといって。今日、ナチの側に立ってチェコ併合の正当性を言い張る者はいないし、まして戦争責任をチェコスロバキアも負うべきなどと無茶な論法を繰りだす者もいない。
チェコには最大級の兵器工場があり、そういう意味ではヒトラーの戦争への協力者であり貢献者なわけだが、間違ってもチェコスロバキアを加害国だと思う者はいない。

ところが、さすがサンケイ。大日本帝国が征服した国を大日本帝国の侵略行為の共犯にしようとは、なんというモラルの欠如! 道理もヘチマもあったもんじゃない。

そもそも韓国だけやっつけて、世界中の大日本帝国に対する評価が変わるものだろうか。
韓国が日本の右傾化をいちばん厳しく非難するのは事実だが、そうした韓国の「反日活動」のせいで第二次大戦での日本が悪役とされるようになったわけではない。

実際に国際社会の前に侵略をおこなったから侵略国として歴史に記されるので、これは変えようがないのだからサンケイ流の「韓国さえ潰せば大日本帝国の名誉が回復できる」は本末転倒きわまりない。
大日本帝国の名誉の失墜は大日本帝国自体の失策によるもので、今の日本人が帝国時代の歴史を自慢できなくて悔しければ、そうしたことでのツケを我々に負わせてきた大日本帝国を責めるべきなのだ。そして同じ真似を二度と繰り返さぬようにするのが本筋であり、サンケイの韓国憎しやは八つ当たり以外のなにものでもなかろう。

ヒトラーやスターリン、ムッソリーニの評価がもはや確定したのとおなじで、「アジア解放のため戦った」などと日本でさえキチガイしか受け入れない妄想が国際社会の共有認識になるのは未来永劫ありえるもんじゃない。
(まあバカウヨにとっての「国際社会」って、テキサス親父と李登輝、それからケント・ギルバートがすべてだろうけど)

とりあえずアメリカ合衆国、イギリス連邦(U.K.の範囲)、ロシア、中国、カナダ、オーストラリアやニュージーランド、それからフランス、オランダ等西欧諸国、そして何より、東南アジアの旧被害国。これら地域でのアジア太平洋戦争への認識は、南北戦争への評価と同じで百年たっても変わるまい。


「産経新聞というネット右翼」
(戦争を語るブログ)
http://blog.livedoor.jp/manfor/archives/51959043.html

日本の戦争責任を謙虚に受け入れる日本人をなぜか「在日」とか「工作員」とか呼ばわるのがネット右翼と呼ばれる人々の基本仕様だが、そうしたくなる気持ちもわからないではない。

考えてみるといい。わが国で過去の侵略を否認するような動きがあると必ず文句をつけてくる韓国という国の対日姿勢のおかげで、日本の「左派」がどれだけ援護されていることか。

むろん韓国と北朝鮮、在日朝鮮人とはそれぞれ別個のものだが、ネット右翼の頭の中でそれらは「一緒」だ。

しかし韓国がここまで突っ張らなかったら、安倍政権の右傾化に歯止めはできなかったでしょう。その韓国の背後にはアメリカがいる。あきらかにアメリカは、韓国にやらせてますね。韓国の反日政策を、アメリカが日本に言うこと聞かせるダシに使ってる。

(承前) 韓国に自分の言いたいこと言わせて、日本には「日韓関係はアジアの安定に重要だ。韓国を怒らせないようにしてほしい」。そうやって、アメリカは日本から恨まれないようにして右傾化阻止の目的を達する。

① ネット右翼が吹聴するように日本がほんとうにアジアを白人の圧政から救ったなら、十何億という中国人や数千万の韓国人からも感謝されるはずだ。なのにネット右翼はなぜ、アジア人口の大半を占める中国と一番近い隣人の韓国を、勝手に「特定」呼ばわりで隔離しちゃって目の仇にするのかな?

② ネット右翼は、「日本がアジアを解放した」と鼻高々に威張りたい。でも実際の日本は、韓国を併呑し、中国では暴虐を。解放者どころかアジア唯一の侵略国家。そんな歴史の真相、大日本帝国の犯罪行為の証拠を突き付けられ通しで具合が悪い。「夢を壊すな」と、逆恨みしたくなるわけだ。

① 先人達の戦争での努力や犠牲の上に今日がある? もっともである。だが、この訓戒は諸刃の剣になりえるので、言わせてほしい。あのまま勝ち目のない戦争を続け、無駄な努力と犠牲をさらに重ねたところで、「一億玉砕」して日本民族は絶滅するだけだったというのが実情ではないか。

② 日本を復興させたのは、戦争のための努力ではなく平和のための努力だった。無数の民を死なせ、祖国を敗亡に追いこんだ元凶たる軍国主義と訣別したおかげで、今日の豊かな社会が成ったのだ。ほんとうに戦争での犠牲を無駄にしたくなければ、二度と軍国主義をのさばらせてはいけないのである。

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