なに怒ってんの?
映画「パールハーバー」はとんでもない反日的内容? だから? 「パールハーバー」には、当たり前のことが描かれてるだけだよ。 不意討ちで大打撃を受けた報復に敵国の軍事施設を爆撃したという戦略上、当たり前のことがね。 東京空襲よりも真珠湾での惨害のほうが長々と描かれた分、アメリカの観客のほうがずっと不愉快な思いをしているとわからないのだろうか? ハリウッドの映画人も当たり前のことをやってるだけさ。 ハリウッド映画はこれまで、日本だけでなく、いろんな国の人間を敵役として描いてきた。 「パトリオット」でイギリス軍、「グローリー」で南部の白人、そして「風と共に去りぬ」では北部のアメリカ人を、作劇上の悪役として画面に登場させている。 真珠湾奇襲がアメリカを震撼させた大事件である以上、大作の題材になるのは当然だし、その場合、日本軍が敵としてあつかわれるのも当然のこと。 ディズニー側はむしろ、加害国である日本に対して非常に神経を使っているように感じた。 あの映画が反日的だとわめく者の主張は、日本人が、「エル・シド」でのアラブ人や「北京の55日」の義和団のように扱われた場合に、初めて叩きつけるべきだと思う。 きみはなにか、外国映画に出てくる日本人がみんな、大事なお客様のように扱われるべきと信じているようだが、それでは、学芸会で主役をもらえず憤慨する小学生みたいで、あんまりガキっぽくはないかい? |