RE:無理です Manforstorm |
2000年8月17日 午後 8時58分 メッセージ 1760 |
第二次大戦中の日本帝国が精強な空母機動部隊をどちらの方面で消耗させるべきだったかについて、専門家の間でも意見が分かれています。
ここで言いたいのは、日本もドイツも、協同して戦う以外に勝利をつかむ可能性は皆無だったということです。
山本提督が、一か八かの国運賭博だったハワイ遠征を不徹底きわまる戦果――空母は打ちもらし、燃料基地は無傷のまま――で終わらせた以上、日本には、世界戦略の上で、枢軸側の主力であるドイツ国防軍の巨大な予備軍として行動する以外に選択肢はなくなりました。
当時、ドイツにとって唯一の生き残る道といえば、北米大陸から巨大な援軍がヨーロッパに到着するより先に、ソ連と英国に痛打を食らわせて戦列から離脱させ、かくして米軍を一正面から迎撃する態勢を整えることであり、日本はその動きを、アジアの側から、海上側から、最大限に支援しなければならなかったのです。
この一連の行動には、半球大の遠征路を前提としたセイロン攻略やインド独立運動への応援、そしてペルシャ湾への侵攻が含まれます。欧州の同盟軍と合流するまで補給を成り立たせるのは、可能性の大小に関わりなく、全力でやり遂げねばならないことでした。
日本には、即座に戦争をやめるのでなければ、上記の戦略以外に取る術がなく、そうせねばならぬほど質量ともに勝る陣営を敵に回していたわけですから。
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これは ヤフー掲示板で実際におこなわれた論争を再現したものです |
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