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スエズを攻めることが最大の防御
投稿者: Manforstorm
2000年8月22日 午前 1時33分
メッセージ 2070
>スエズに連合艦隊を派遣するんだ。
すごいね。
それじゃ、アメリカの攻撃から本土をどうやって守るのかな?
(メッセージ205より)  

 chemical adultさん。
 レスをいれるときは、ひととおり過去の投稿に目を通してからにしてください。
 自分も過去ログを読まずに議論に加わるしくじりはしでかしたので、他人のことは言えませんが。
 上記のご疑問は、まさにメッセージ183でのyamamotoisokoさんによる質問そのものなので、重複ではありますが、メッセージ184から抜粋を引用することで回答に代えさせていただきましょう。


「連合軍側は、「主敵ドイツ」という方針のもと、世界戦略を遂行しました。米軍にとって、欧州でドイツ軍の進撃が阻止されないかぎり、日本への侵攻はおこなえなかったのです。連合艦隊がスエズやペルシャ湾で奮闘した結果、ドイツが大きな勝利を挙げれば、太平洋の米軍へのもっとも有効な抑止力として作用したでしょう。(メッセージ184より)」


 誤解のないよう付け加えますが、これはアメリカ軍が二正面作戦を遂行する国力に欠けたからではなく、「敵軍の各個撃破」という戦術の原則に従った合理的選択によるものでした。
 ちなみに、もうひとつの戦術原則は、「戦力の分散を極力おこなわなずに連携して戦う」ことです。
 しかしながら、第二次世界大戦における日本帝国と第三帝国とは、けっして共同作戦をおこなうことなく、敵側から最後まで分断された状態のまま、「各個に撃破」されてしまったのです。
 今日、その成り行きが歴史としてあるため不合理に気付く人は少ないのですが、枢軸側の戦い方は戦術の原則への自滅的背反でした。


 これは ヤフー掲示板で実際におこなわれた論争を再現したものです