わがサイトの邦画特集掲示板まで、おいでくださって有り難うございます。 以下は、当サイト管理人による投稿ナンバー、23番、24番、25番、27番、そして28番の方々へのレスです。 不眠で仕上げたため、おそらく書き込みされた方々の主旨に対し、ピントはずれなところの目立つレスになっているかもしれませんが、ご容赦ください。 エミエミさん、これからもよろしく。 「日本独自の文化のように日本独自の映画で良い、世界で受けるために作ってほしくない」 ごもっともです。 「色々な国の映画を観て、良い映画は良いと思い、面白いなと思う」 あなたの映画の見方がいちばん健常なのかもしれません。 けれども、このままでは邦画は、元気になるより先に滅んでしまう怖れがなきにしもあらずです。 今の日本映画はある意味、旧天然記念物の「トキ」のような存在になりつつあると言えなくはないでしょうか。日本のトキを中国のトキと掛けあわせ、絶滅を防ごうとしたように、海外との合作を推し進めることで日本映画の種を絶やさない努力を迫られている気がしてならないのですが。 ひらりさん、これからもよろしく。 「映画が好きな人が増えれば、いい作品も増えるはず。日本人はもっとたくさん映画をみて、映画が好きになってほしい」 円満な解決法です。 ですが、映画が娯楽である以上、観客側で頑張って観客が増えるものではないと思います。 入場客を増やすには、やはり上映作品を面白くする以外に策はありません。 日本映画界が国内での利益だけから元手を回収する仕組みにこだわり続けるかぎり、入場料も安くしようがないでしょうし。 劇場側のサービスにもかかってきますが、高い料金を払って館内で狭苦しい思いをするなら、ビデオを借り、家でくつろいで見よう、という安楽志向は今後も変わらない気がしてなりません。 いさなさん、これからもよろしく。 いさなさんの云われんとすることは、日本の観客は、和食と洋食を折衷させるように邦画と外国映画を、気分に応じて見分けていくし、それでかまわないというものでしょう。 当サイト管理人も、基本的にそれでかまわないと思うのです。 さまざまなお国柄の映画が観られるというのは素晴らしいことです。 裏返してみれば、日本映画が日本映画であることにこだわり続ける必要もありません。 文化は無理やり保存するものではなく、未来の人々が選び取ることで残されるのです。 今後、海外との合作が増えることにより、邦画から邦画らしさがどれだけ失われようとも、未来の日本人から愛され、受け継がれていくものこそ真の日本映画と言えなくはないでしょうか。 HARUさん、これからもよろしく。 日本社会の映画づくりに対する無理解と非協力が、邦画の製作条件をいっそう不利なものとしているのは間違いありません。 国の助成が受けられぬばかりか、法規でロケにまで制約を課せられる。 当サイト管理人などは、いっそ、広々とした国外へ出て、雄大なスケールでロケ撮影をおこなったら、と思ってしまいますが、やはり日本映画人の体質が改まらないかぎり、「復活の日」や「敦煌」のような結果に終わるだけなのかも……。 nyaoさん、これからもよろしく。 日本にも面白い映画をつくれる人たちは大勢いるはずです。 それらの人材は埋もれているわけではなく、邦画界が、有効に活用できずにいるだけなのでしょう。 もしも、現在の映画界をマンネリ化させている連中の代わりに、それらの人々が才能を発揮する機会をあたえられ、一斉に第一線に躍り出ることになれば、日本映画は面目を一新すること確実なのですが、いかんせん、まだその時期は来ていないように見受けられます。 |