言い出しっぺ
(邦画余話)




 やっぱり、こんな特集を企てた者が真っ先に、なにかアイディア出すべきなんだろうな(笑)。
 そうだな……世界に売れることを前提とした、日本映画の企画……日本映画でも可能な企画……日本映画でしか不可能な企画……ええい、しちめんどくさい!
 とにかく、思いつきを三つ、並べてみよう。

 まず。
@ 全世界で爆発的なヒットを飛ばしたハリウッドのアニメ大作「アイアン・キング」。
 日本の大物漫画家の盗作だということで、漫画家たちが結束し、ハリウッドの映画会社を相手に訴えを起こす。
 だが敵は、謝意を示すどころか当然のごとく、過去に米国製の映画やコミックをもとにおこなわれた日本側の「盗作」を片っ端から掘り返し、次々と逆訴訟するという徹底的な反撃に出てくる。
 アメリカ側による賠償請求額はたちまちのうちに、日本の国家予算を超えるほどの巨額へと膨れ上がり、日本の映像・コミック・ゲーム業界は壊滅、ついに日本経済全体が、大恐慌に見舞われる……。

 それから。
A なぜか全体主義に制圧された近未来の日本列島。
 日本から逃亡した自由主義者たちは、海外で暮らす同胞を集めて義勇軍を結成し、祖国を占領した祖国の人々から祖国を解放すべく、日本への侵攻を開始する……。

 さらに。
B またまた、未来の世界。
 主人公は、社会に満ちあふれる人の姿をしたロボットたちに、もっと人間らしく見えるよう指導しながら各地を回る、その道のプロフェッショナル。人呼んで、マネキン師。
 彼の宿敵は、マッド・アーチストのカナシバ博士。
 丹精こめて創造した人型ロボットを人前で披露したとき、その美しさに大勢が息をのむ中、主人公から一言「歩くマネキン」と正体を指摘され、大恥をかかされた。
 以来、絶対的な侮辱と感じたカナシバから恨みを買い、人間に見せかけた改造ロボットを差し向けられ、生命を狙われるハメに。
 しかし、違いのわかる主人公の目にはつねに見破られて撃破され、粗大ゴミと化するのだった……。


 ぜんぜん世界に売れそうもない企画ばっかり並べてしまったけど(笑)。
 みなさん、どう思います?
 ここがくだらねえとか、こうすればマシになるぞとか、なんでもご意見、付け加えてくだされ。
 みなさんのオリジナルな(案)も出してくれると、もっといい。
 そうやって、みんなで寄ってたかって、まともな企画を生み出していきましょう!