Tanu2さんへ。再度のご来訪、感謝します。
(邦画余話)




 劇場が半分。残りの額は、配給会社と制作者とで折半。
 海外での興行収入をめぐる利益配分も、そんなものではないかと思います。ただ、映画作家に著作権が認められないというのはしんどいですね。もっとも、竹中直人の「119」みたいな頂戴ものばかり作ってたら、著作権もなにもないような気はするけど。
 思うんですが、日本の映画作家が集まって、新しく配給会社を設立したらどうでしょう?
 昔のATG系みたいに一般客に背を向けた狭い領分に閉じこもるのではなく、より広い層に観てもらえるよう、日本中のミニ・シアターと数多く契約した配給網を確保し、ずっと大掛かりにやるわけです。
 あとは、インターネットや口コミを駆使しての広報活動で、宣伝費を抑える。
 実現の可能性はかぎりなく小さいでしょうが、海外市場を求めず、メジャー色にも染まらず、独自の制作姿勢を通したいのであれば結局、このやり方しかないと思いますが。