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1942年の国防圏水域での守備について
投稿者: Manforstorm
2000年8月25日 午前11時15分
メッセージ 2420
 いよいよ核心です。
 Westpoint_1999さんは、メッセージ235の前半部において、「連合艦隊の西進によって米海軍の戦力を欧州に引き付けることは不可能だった」ことを強調なさっていますが、私のほうは、そのことの可能不可能はまったく計算に入れておりません(可能ならば、さらにいいでしょうが)。
 ただ、1942年というあのタイミングで、枢軸側の近東での軍事行動に呼応し、海上から援護をあたえることの重要性を強調しただけでしたし、その目的が達成されればそれで十分と考えていたのです。


>連合艦隊が西方で長期にわたり作戦を展開している間は、西太平洋はガラ空きとなります。つまり、ミッドウエー海戦なしで、ミッドウエー後と同じ(さらにいっそう米軍に有利な)状況が1942年の春から秋、さらには翌年まで続くわけです。たしかに、この好機を逃すようなアメリカ海軍であれば、その首脳であるキング提督は愚将中の愚将といわれてもしかたがないでしょう。

 上のご意見に対しては、失礼ながら、私がメッセージ218でおこなった投稿文からの抜粋をそのまま引用することで、反証とさせていただきましょう。
「実際には、日本海軍の精鋭が中部太平洋とソロモン諸島で無為に沈められた結果、まさに危惧される状況に陥ったわけですが、そこから戦局の帰趨があきらかとなり米軍の反攻が本格化したあとでさえ、日本は残存戦力だけで敵の東京進撃を二年半の歳月、食い止めたではありませんか(あれだけの拙劣な戦い方にもかかわらず)。1942年に連合艦隊が西に進んだあと即座に本土が敵軍に蹂躙されることだけはなかったと断言できるのです」(メッセージ218より)

 これは、残存部隊がどのような防ぎ方で応じるかにもかかってきますが、マリアナ沖海戦やレイテ沖海戦でさらしたような戦いぶりでないかぎり、十分防ぎえるものと信じます。
 それから。
 この議論の背景となる1942年を通じ、のちに洋上に投入される軍船の多くは建造中であり、米海軍が本格的な脅威となるのは1943年以降のことでした。キング提督が賢将中の賢将でも、ない袖は振るわけにいかず、この時期では、海軍力による大規模な日本侵攻は実現不可能だったのです。

 Westpoint_1999さんによる「メッセージ235」に対する回答は以上です。
 重ねて申し上げますが、いくつかの反証において、あなたの投稿文に散見される弱点を指摘する結果となりましたが、あなたの論述や知識について貶めようとの悪意にもとづくものでないことだけは、どうかご了解願いたいと思います。


 これは ヤフー掲示板で実際におこなわれた論争を再現したものです