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そうだったのね、慰安婦問題!

いろんな風説入り乱れ、何がなにやらわからん感じの慰安婦問題。天才鳥類フォーゲル教授がこの問題の勘所を、人間の頭でもわかるよう解説したまとめです。

更新日: 2020年05月23日

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無駄なあがきを。ヒトラーがユダヤの陰謀で世界がドイツを敵視すると妄想したように、歴史問題で日本が非難されるのは韓国の反日宣伝のせいと思いたいのだ。 むろん敵は韓国だけではない。

「自存自衛の戦争」「アジア解放のため戦った」……日本の過去を正当化したい者が慰安婦制度への非難に抗弁すると逆効果になるという世界的法則がある。なぜか?

なぜ、「日本側の反論」は世界で通用しないのか?

何がいけないって。慰安婦の悲劇を必死で否定するのが、「大東亜戦争」について特殊な史観を抱いた極右の面々ばかりというのが一番問題なんだと思う。

日本を亡国の淵まで追い込んだ「大東亜戦争」。
実際には日本国民は、1945年までの拡張的軍国主義ではなく、
戦後の平和的発展において多くのことを成し遂げ、多くのものを得た。
あの戦争が史上最悪の失敗だったと認めるのに異論はないはずだが、
この人たちときたら――

世界の目には、「枢軸時代を正当化する勢力が日本軍のしたことを非難され、猛然と反発」という最悪の構図が現出するわけだ。

金でも使って雇わんかぎり、味方なんて出てくるもんじゃない。

つまりネオナチのような連中が自国の軍隊の名誉ばかり気にかけ、被害者の尊厳を踏みにじるという憎むべき状況じゃの。

たとえば、こんなことやったり↓

慰安婦の実情が、大半は嘘の募集広告に騙されて戦地に送られ、高給取りでもなかったのは、先に述べたとおりだが。

↑こういう真似までする

頭の中がもう、はっきりと世界の敵モードになってますよね。

慰安婦問題を語り詰めれば、第二次大戦での日本の国際的な立ち居地へと行き着いてしまう。以前のような国対国の戦争と異なり、日独伊ファシズム同盟の侵略を阻止せんと結集した幾十もの国々からなる国際秩序との闘争で我が国が果たした立ち居地に。 pic.twitter.com/Jw8V8WljNM

日本と戦ったのは、アメリカ合衆国、大英帝国、中華民国、オランダ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、ソヴィエト連邦……。
最終的には、フィリピンやインド、メキシコ、ブラジル、エチオピア、そしてトルコまで含めた数十か国が対日宣戦していた。

これが慰安婦を必要とした時代に日本がやったことである。皇軍が攻め込んだ戦域だけでどれだけの命が奪われたことか。

したがって、戦時の歴史を美しく飾り立てるのに夢中な靖国派の日本人が「慰安婦問題で皇軍は無罪」といくら反駁しても、受け入れられる素地はまるでない。なぜなら世界の目には、「日本軍であるだけで十分に罪がある」のだから。

しかし彼らには、そこが理解できない。

連中が困るのは旧日本軍が強く正しく潔いと思い込んでること。いや自分の国の軍隊をどう思おうと勝手だが、度し難いのは諸外国の評価も自分らと同じと思い込んだところ。地上で彼らだけの勘違いだが、認めまいと躍起だ。外タレまで使い、世界中が味方であるかのような自作自演に邁進する。

日本の極右勢力の歴史認識が「旧日本とその戦争」を正当化する土台に立っているかぎり、彼らはこれからも世界中に敵をつくり続けることだろう。

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