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そうだったのね、慰安婦問題!

いろんな風説入り乱れ、何がなにやらわからん感じの慰安婦問題。天才鳥類フォーゲル教授がこの問題の勘所を、人間の頭でもわかるよう解説したまとめです。

更新日: 2020年05月23日

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研究者により数字が食い違う。なんと二万人から二十万人まで開きがあるのだが、おびただしい数の女性が動員された事実は変わらない。

一体どれほどの女性たちが日本軍の慰安所に集められたのか、朝鮮人慰安婦の比率はどの程度であったのか、どれほどの人々が戦場から帰らなかったのかというような点については、今日でも確実な答をえるような調査ができていません。

ある時点をとれば数万人の「慰安婦」がいたことは推測できます

太平洋戦争開戦の翌年1942年の1年間に陸軍が海外の部隊に送ったコンドームの数が3210万個です。平均すると1日あたり9万個、1週間あたり60万個余りになります。慰安所の利用は休日に集中することを考えると、ある時点をとれば数万人の「慰安婦」がいたことは推測できますがそれ以上くわしい人数を特定することは難しいでしょう。

慰安婦数の推計は秦郁彦氏も行っており、国内の職業統計を根拠に2万人と言う一桁少ない数値を出していますが、 「実人数」と「延べ人数」の混同と言う誤りをおかしており、秦氏が仮定する「月一回の利用」で秦方式の計算を やりなおすと19.2万人と言う数値が出ます。

ちなみに。「慰安婦の受難」に否定的な者ほど人数を少なめに見積もるが、これは逆に慰安婦の惨状を際立たせることになる。女の数が少ないほど、多くの男を相手にせねばならん道理だから。

日本はこの件で、公式な謝罪も賠償もしていないと聞いたんですが。

いいや、謝罪はしておる。2007年、安倍総理が米国大統領ブッシュの前で。

どういうことでしょう?

関係ないですよね。「日本とアジアの問題」なのに。

とにかく米国側はそう受け取った。
「首相の謝罪をわたしは受け入れます」と。
(2007年4月28日の日米首脳共同会見)

この年三月、日本政府は「慰安婦の強制連行はなかった」との閣議決定をおこなった。たちまち米国議会では火の手が上がり、対日批判が高まって抑えが効かない。時の総理大臣安倍晋三は急ぎ渡米、ブッシュの前で謝るポーズだけ示した。そういう経緯があるのじゃ。

ネット右翼にはこの2007年の閣議決定を得意げに言い立てるのが多い。しかしそれで安倍晋三がどういう目に遭ったかと訊けば、ばっくれるか本当に知らないかのどっちかだ。

しかし、だ。安倍はこのあと日本に帰ると、「あれは謝罪ではない」と居直った。2012年の衆院選前には臆面もなく、またもや「強制連行はなかった」と言い張る。

画像はイメージです。

それで、オバマ大統領から信用されないわけですか。わかります。

アメリカ人は、卑怯者と嘘つきが大嫌いじゃからな。安倍晋三が好きだというのは、テキサス親父くらいのものだろう。

靖国参拝もそうだけど、慰安婦問題ではなぜ日本の政治家って、アメリカに頭が上がらないんですか?

なぜ日米同盟はあり、米軍が日本に駐留するか? そして在日米軍がいなくなればどうなるか? 考えればわかるじゃろ。

➒多くの日本人は、日本はこれまで韓国に充分な謝罪をしており、「従軍慰安婦」の賠償に関しては日本の国民がかつて110億円を投じて設立した「アジア女性基金」の存在を忘れたのではないかと考えている。

これだけ償っても、慰安婦問題がぜんぜん解決してないのはなぜなんです? pic.twitter.com/7UnLVBN2GK

慰安婦問題とは」より
(漫画の新聞)
http://newsmanga.net/news/news000093.html

政府がやったのは、アジア平和友好基金を創設し、元「従軍慰安婦」の人々への一時金の支払いをそこに委ねただけ。これは、国家的責任を回避して、民間の募金で償わせるのだから問題ありね。

日本政府は、日本軍「慰安婦」問題についてすでに謝罪していると弁明している。たしかに「アジア女性基金」を受け取る元「慰安婦」の方々に、その時々の総理大臣が署名し、「心からおわびと反省の気持ちを申し上げます」と記した手紙が渡された。しかし、この手紙は、法的責任と賠償責任を否認した上で、「道義的な責任」しか認めていない。

日本政府の用語法で「道義的な責任」とは、法的責任への否認を暗に含んだ軽い責任を意味する。いったん「内閣総理大臣の手紙」を受け取ったのち、表面的な謝罪にすぎないことに気づき、元「慰安婦」が日本大使館に手紙を突き返した事例も報告されている。

「金さえはらえば問題解決」というのでは、まさに娼婦に対する態度とおなじで、これほど性奴隷としてあつかわれた人達を侮辱した行為はないでしょう。

金で解決したいのはやまやまだが、日本国からの正式な賠償というかたちでは政権の後援勢力が承知しない。そこで「アジア女性基金」なるものを設置、支払いを民間に肩代わりさせるトリックを用いることにした。そうやって慰安婦の悲劇を教科書から削除だから、とうてい誠意ある対応と言えるはずがない。

日本政府は「これまで何度も謝罪した」とくりかえすが、それは被害女性たちの納得を得る謝罪ではなかった。 その理由だが――。

一、これらの「謝罪」が国家の責任を明確かつ公的に表明したうえでなされなかった。
二、「慰安婦」問題に対する国の責任を否定する言説が、閣僚を含めて繰り返されたことにより謝罪の信頼が失われた。
三、教科書から「慰安婦」に関する記述が激減したことを「良かった」とする閣僚発言等が野放しにされ、事実に基づいた認識を培うべき教育への取り組みがなされてこなかった。
四、謝罪が全地域の被害者個人に直接届けられなかった。
五、謝罪とは賠償を伴うものであるが、それがなされてこなかった。

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